「成り注」厨にならない

「有用な情報を月刊誌からどう引き出すか」。

国際情勢に関する総合雑誌の論文を見る場合、まず結論に目を通してみることだ。「成り行きが注目される」=情報担当者の世界の業界用語で「成り注」となっているものついては、基本的に読むだけ時間の無駄である。「成り行きが注目される」からそのテーマを論文で扱っているわけで、筆者自らの立場が明確にされていない論文はカネを払って読むに値しない。
専門家は予測が外れることを嫌うので、近未来予測については明確にしたがらない。それをはっきり書かせるのが編集者の腕だ。一般に近未来予測がはっきり語られているのがよい論文である。

有名な人ほど成り注の文章を書く傾向は確かにある。自分の見解を明確にしている文章こそ面白いし価値がある。