エージェント業

内 : 僕は、エージェント業になるんじゃないかと思っています。要するに、誰の意見が正しいのか。つまり、皆自分で調べる時間がなくて、ネットを見れば全部書いてあると言われてみても、情報を集めて合理的な判断なんてできなくて、結局、誰が良いと言っているといか、誰かが使っているとか、誰がこの前テレビで例に挙げていたとか、具体的な行為を言ってほしいというか。
僕も逆の立場でいうと、例えばパソコンの細かいスペックを知らないで、家電量販店に行って、この人は多分メーカーの人ではと思う人を探して商品の事を聞いて、このPCがいいよと言われると、じゃあこれ下さいって買ってしまう(笑)。信頼できそうだと思うと、思考のプロセスを全部その人にあずけちゃう。

多分、金融も、そっちに移って行くんじゃないかとも思っています。マネックス・ユニバーシティもマネックス証券とは独立した会社になっているのですが、あの会社に聞いてみようという思われる立場を崩しちゃうと、結局、「マネックスのしか売らないんでしょ」とか、「マネックスに都合の悪いこと言わないんでしょう」、となっちゃうと、エージェントとしての機能を発揮できない。

内 : 私たちは、マネックスとお客さまの両者の間に立っているわけで、お客さまに「マネックスの方、向いてるね」と思われた瞬間、マネックス証券は信用を失い、ユニバーシティも存在価値がなくなります…。