崖の上のポニョ

http://www.asahiinryo.co.jp/ponyo/movie/images/ponyo_02.jpg
みてしまったので映画内容の感想
・ポニョが魚に乗ってやってくるシーンは迫力がある。一番印象に残った。おそらくこの映画の一番の見せ場。CGにはない手書きだからこその重厚さがあった。
・ストーリーは難解なようで非常に分かりやすい。近年のジブリアニメのように、「細かい設定は後で調べて補完」すればだいたい分かる。児童文学によくあるように深く突っ込みすぎてもしょうがない話。
・そんなわけで事前の予想どおり、3歳以下ぐらいの子供やその親世代などがターゲットだと思う。子供が欲しくなるという感想も分かる気がする。
宮崎駿の作品としてはカリオストロ以前のハイジやラスカルなどの典型的な児童文学アニメーター時代に回帰したように感じた。ナウシカもののけ姫などに代表される、明快な答えがなく観客に考えさせる近年のジブリ作品とは一線を画している。
・アニメーションの技術や演出は年々進歩している。ほんとに死ぬまで作り続けそうだと感じた。
・予想以上にこれまでのジブリっぽくない絵。事前にジブリと知っていなければ気づかないような気もする。グランマなんか完全にディ○ニー。
長嶋一茂は意外とよかった。それよりも矢野顕子にすんごい違和感。そもそもあの大群を加工もそこそこに一人でアフレコしていること自体に無理があるような。
・全部手書きであることについて率直な感想は、「これもあり」。(吉と出るか凶と出るかということを公開前に鈴木Pがいていたけど、)「凶と出ることは絶対にない」。大吉であったかどうかはわからない、数年後にわかること。
 以上、とあるジブリファンの感想。